8oudzi's blog

tekitou

大阪大学大学院 理学研究科 物理学専攻 令和3年度入学試験

 

タイトルがながい

 

はいというわけで院試終わりました。

 

結果は…

 

合格みたいです。

 

よかった。

 

期待していたみなさまには申し訳ないですね

 

みなさま↓
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書いてません。

 

いや長い夏だったな、やっと終わったよ。

私に盛大な拍手を!👏👏👏

おつかれ私!!!

 

 

はい。

 

 

 

いい機会なので院試のログを残しておきましょう。

 

  

各日程

 

8/24 筆記試験(物理・英語)

8/26 口頭試問有資格者発表

     ↓

   口頭試問(第一希望コース)

8/27 口頭試問(第二希望コース)

9/10 合格発表

 

10/28~11/6 成績開示請求

11/28~ 成績開示 

 

大阪大学大学院 物理学専攻の入学試験は物理と英語の筆記試験に加えて口頭試問があります。

筆記試験の採点は筆記試験が終わり次第採点され翌日には全員の採点が終わるみたいです。

その結果を踏まえて口頭試問の参加資格があるかが発表されるわけですね。

よっぽど得点率が低くなければ呼ばれる印象がありますが、足切りはグループごとに異なります。理論系は高く、実験系は低いという印象がありますが、実際その通りなんだろうなと思います。

 

 

志願者数・募集人数・合格者数

 

志願者は宇宙地球科学専攻の人たちも含めて112名いたんですけど、第一希望コースの口頭試問有資格者物理学専攻、宇宙地球科学専攻合わせて97名でしたので、15名ほど足切りを食らってしまったみたいです。

 

願書にあった募集人数を見ると、物理学専攻が68名宇宙地球科学専攻が28名の合計98名とあったので口頭試問に呼ばれたらその時点でほぼ合格なのか…?と思いましたが、実際の合格者数物理学専攻が52名、宇宙地球科学専攻が36名の合計88名だったので募集人数は全くあてにならないみたいですね。

口頭試問で9人の脱落…少ないように見えるけど人気コースの外部率の高さがかなりエグくて第1落ち第2合格の人も結構みかけました。

 

ちなみに私の希望したのは物性実験のグループで、競争率の面で比較的入りやすいコースです。

筆記の合格点も3~5割とかなんとかで低めという噂) 

 

 

筆記試験に関して

 

筆記試験物理の出来具合はというとですね、5~6割ぐらいなんじゃないかと思います。

答案埋めたところは7~8割ぐらいなんですけどあってるか不安なところもあるのでそれぐらいが妥当なのかなという感じです。

過去問を十数年といた者としての感想は、解きやすい部類の年でした。

令和2年度の問題も比較的解きやすかったし、最近の傾向は基本的なことを聞いているのかな?という印象です。

かなり昔のものまで遡っていると気合入っとるなぁという年度もあって受験生の立場の人間としては今の傾向でよかったというお気持ちです。

 

ちなみに英語はまったくわかりませんでした。埋めただけです。

賢い友人の一人や、去年受けた先輩は楽勝っていってたので簡単なのかもしれません。(私は英弱で有名) 

点数の悪い人は口頭試問で笑われたり解きなおしさせられたりするそうですが、私は触れられなかったので案外点が貰えていたりするのかもしれません。(無)

 

物理の過去問

大学院入試情報|大阪大学大学院理学研究科・物理学専攻

ここにあります。

毎年大問が4つで、古典力学電磁気学量子力学、熱力学or統計力学といった構成になっています。

 

 

英語の過去問はHPにはないので研究室の先輩に貰いに行きましょう。

大枠の形式として長文読解と英作文の大問がそれぞれ一題ずつというのは毎年変わりませんが、年度によって大問の中の出題形式がバラバラなので対策は正直いらない気がします。

(たぶんしてる人はほとんどいない。)

私は一応インターネッツの海から物理英単語をまとめたものを適当に探して覚えてました。

役には立ちませんでしたが。

単語を覚えたのは過去問にバチバチの物理の文章を英訳させられていた年があったからですね。今年は違いました。

 

あと情報が正確とは言えないのですが、、

配点に関して物理400点,英語100点と私は聞いています。

あくまでも噂なのでそうなんだーぐらいに思っていた方がいいですね。

また、成績開示がなされてから書き加えようと思います。

 

口頭試問に関して 

 

筆記試験から一日空いて口頭試問有資格者発表があり、その直後に口頭試問が行われるのですが、口頭試問までの時間待機室に閉じ込められます。

その際、電子機器を禁じられて超超超暇なので願書は早めにだして若い受験番号を勝ち取ったほうがいいと思います。直前までガリ勉したいというなら別ですが、私は筆記が終わった瞬間からやる気はもう三途の川の向こう側に行ってしまっていたので、早く終わって欲しくて仕方がなかったです。

 

肝心の内容ですが、まず口頭試問は8~10人ほど教授が並んで物性のことについて聞かれます。

聞かれるといっても、物性物理に関するテーマが5~6個ほど並べられてあってそこから一つ喋りたいものを選んで説明→質疑応答という感じです。

 

例年

・磁性

超伝導

・逆格子

は必ず入っていて今年もそのテーマは入っていました。

 

 

質疑応答が終わってから志望動機博士課程(後期)への進学の意思の有無、併願しているか、筆記試験の出来など聞かれました。

 

僕は口頭試問でテンパりすぎてほとんど喋れずに他の受験者が20分ほどかかっていたところを10分で終わってしまいました。(司会進行の先生の横に大きいストップウォッチがあり、5分毎にピッと音を鳴らしながら打刻される。)

質問も希望研究室の先生から一つあっただけで

「他に質問はないですか?無いようですのでこれで口頭試問を終わります。お疲れ様でした。」

という死刑宣告を言い渡されてしまった。

同期の一人はめちゃくちゃ質問されたよ~つってました。

 

質疑応答中、目をつむっている先生(HNSK教授)もいたし、明らかに興味ない先生(いっぱい)もいて 、絶対落ちたと思って割と凹みましたね。

 

雰囲気悪すぎてはやくもアカデミアの洗礼を受けた気分です。

就活もこんな感じなんでしょうかね、嫌すぎる🥺

 

研究室の先輩にきいたところ「僕も全然だったよ~」と言っている人がちらほらいたので、やはり研究室の定員に対する志望者数で口頭試問の大事さが変わってくるんだろうなと思います。

簡単に口頭試問でひっくり変えると仰っていた教授もいるぐらいなので。

 

ちなみに知人情報によると、

  • 素粒子原子核物理実験は学部生時代にした実験についてモリモリ聞かれるらしい。質問が大量に飛んでくるらしいが丁寧な口頭試問で20~30分きっちりやるみたい。
  • 素粒子理論はめっちゃキツイ。バチボコに物理のことを聞かれる(特に素粒子に限定したことを聞かれるというわけではない)。筆記のこの問題解いてくださいなども言われるそうなので、解きなおしも必要そうだ。
  • 物性理論は大学院で何をしたいか、志望動機は何かといった普通のことしか聞かれずにすぐに終わる。(筆記が悪いとその場で解きなおしてみてとか言われるらしいが筆記で取れていたら何もない。)
  • 宇宙地球実験は院試の筆記の問題をその場で解かされる。(知人が一番少ないのであまりよく知らん。)

などまぁ物性理論以外は結構しっかりやるみたいです。

あと、外部性や、4回生時で配属された研究室と違うところを希望する場合は特に時間をかけて丁寧に試問されるそう。

 

 

書いてるうちに思い出したけど、部屋に入って一番初めに聞かれたのは

「願書に書いた希望研究グループをすべて答えなさい。」

だったな。

全部答えたら「おぉ全部答えれましたか、すごいですね ハハッ」と笑われました。

しょっぱなから試されるので気を付けましょう。

 

↓口頭試問の様子

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院試までにしたこと

 

  1. 過去問演習(2005年~2020年度)
  2. 物性物理学の教科書読み

 

やったことはかなり少ないかもしれない。

1.の過去問演習週に1年分を解いてゼミで発表(解説)するという流れでこなしていました。

コロナの兼ね合いもあってずっとZoomを用いたオンライン形式のゼミをしていましたが、比較的スムーズにできてよかったと思います。

Zoomの録画機能を使ってゼミの様子をすべて録画していて、ゼミが終わったらそれをYouTubeに限定公開というリンクを知っている人だけが見れる形でアップロードしていたんですけど、個人的にはこの録画していたことがすごく役に立ったなと感じています。

というのも、院試一週間前ごろの、ある程度過去問を解きつくし、あとはもう一度過去問のわからなかったところなどを解きなおすかという時期になったときに私は猛烈にやる気がでなかったんですよね。

そもそも同じ問題を解くのが嫌いな性分だったというのと、純粋にめんどくさいという気持ちがあったので、、

 

そこで私はYouTubeにあげた録画を見るという復習の仕方をしてました。

もちろん適宜飛ばしながらですが、気になったところをノートにまとめるなどしていましたね。

動画をみるだけならそれほど頭を使わなくて楽だったので怠惰な私にはちょうど良く、

ゼミは5月の頭からしていて、動画が2時間30分ほどの長さのものが15本ほどだったのでいい時間つぶし 復習になりました。

 

ちなみに問題・解答やYouTubeリンク、スケジュールの管理はNotionというアプリで行っていました。

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めっちゃ便利。

 

2.の物性物理学の教科書読みに関しては、黒沢達美 著の物性論を読んでノートにまとめて説明できるようにしてました。

以前はアシュクロフトを読むぞ!と意気込んでいましたが、量が多すぎて間に合わないと思ってやめちゃいました。

黒沢先生の本は物性の初歩をシンプルにまとめた本で、深いところまでは踏み込んでませんが初学者にはとっつきやすくていい本です。ページ数もさほど多くないですし。

ただ逆空間に関する記述はあまりないのでその辺りは別のキッテルやマーミン等で補う必要があるかと思います。

 

まぁ書くことはこんなもんでしょうか。

 

成績開示

成績開示の開示内容は

①総合点(筆記試験、口頭試験等の合計点)

②合計者の中での最高点(受験した専攻のみ)

③順位(5段階ランクに区分されたもの)※ランク1が最上位

とのこと。

 

2020/12/05(土) 成績表が送られてきました。

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内容は画像の通りです。最高点を見るにおそらく200点満点で評価されているのでしょう。

ただ小数第3位まで表記されているので圧縮されているのは間違い無いです。

結局のところ筆記と口頭諮問の配分もわからないのでなんの役にも立ちませんね…

 

なんだかんだ私自身は七割近く取れていたみたいです。

筆記はそんなにできた覚えはないのですが、もしかしたらお情け採点が為されていたのかもしれませんね。(口頭諮問が良いということは無い故。)

 

ログはここまで

 

あ~~~~~~~~~~~~疲れた。二度と試験受けたくない。

大学受験の時ほどの勉強量はこなしていないけど疲れるものは疲れるのだ。

どうやらこれが5度目の入学試験らしい…🤔

 

他学部等々の院試を受けた皆さんもお疲れさまでした。

 

それでは楽しい卒業研究頑張りましょう。:-(

 

 

卒業論文インターン→就活→修士論文

 

地獄かな?大学院が就職予備校にしか見えなくなってきたな。

 

 

最後にこの場を借りて

一緒にゼミをしてくれた同期の2人、応援の言葉をくれた皆様。

本当にありがとうございました。

 

特に同期の2人には感謝してもしきれないぐらいこの三ヶ月はお世話になりました。

ゼミという形で同じ境遇におかれた友人と話し、勉強する機会が定期的に設けられていたのは精神衛生及び学習習慣の面ですごく有難かったです。

また適当な理由をくっつけて飯食いに行きましょう!

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